【ネタバレ注意】『名探偵コナン 黒鉄の魚影』感想レビュー！灰原哀の過去と黒の組織の秘密に迫る衝撃作！
どうも”もつ”です！
『名探偵コナン 黒鉄の魚影』は、黒の組織と灰原哀がキーパーソンとなる劇場版シリーズ最高傑作です。海洋施設「パシフィック・ブイ」で繰り広げられる絶体絶命の海洋頂上決戦（オーシャンバトルロイヤル）は見どころ満載です。この記事では、映画のあらすじや感想、そして灰原哀の過去や黒の組織の秘密についてネタバレしながら解説します。
映画を見た人も見ていない人も必見です！
あらすじ
東京・八丈島近海に浮かぶ海洋施設「パシフィック・ブイ」は、警察機関が保有する防犯カメラを一括管理する斬新なシステムを擁しています。そのシステムは、女性エンジニアの直美・アルジェントが開発した「老若認証」とAIの顔認証による解析を駆使し、犯罪者を見逃さず追跡することが可能なのです。
そんな「パシフィック・ブイ」に、黒の組織のメンバー「ピンガ」がハッキングを仕掛けたという情報がコナンの元に届きます。園子の招待で八丈島に滞在中だったコナンは、即座に行動を起こし、黒田兵衛や白鳥警部と共に「パシフィック・ブイ」へ向かいます。
しかし、そこでコナンたちは直美が黒の組織に拉致されたことを知ります。黒の組織は、組織のボスからの命令で「パシフィック・ブイ」のシステムを利用して、防犯カメラに映る自分たちの姿や犯罪の様子を隠滅しようとしていたのです。さらに、直美が持ち歩いていたUSBメモリから、灰原哀が元黒の組織の一員「シェリー」であり、幼児化したことが判明します。
コナンは灰原や少年探偵団と協力して黒の組織と対決することになります。果たして、彼らは黒の組織を阻止できるのでしょうか？灰原哀は黒の組織から逃れられるのでしょうか？そして、黒の組織のナンバー2「ラム」は一体何者なのでしょうか？映画では、これらの謎や衝撃的な展開があなたを待っています。
キャスト
江戸川コナン：高山みなみ
毛利蘭：山崎和佳奈
毛利小五郎：小山力也
灰原哀：林原めぐみ
ジン：堀之紀
ウォッカ：立木文彦
ベルモット：小山茉美
安室透／降谷零／バーボン：古谷徹
赤井秀一：池田秀一
牧野洋輔：沢村一樹
阿笠博士：緒方賢一
吉田歩美：岩居由希子
小嶋元太：高木渉
円谷光彦：大谷育江
ネタバレ
ドイツで起こった殺人事件。ユーロポールの職員が黒の組織のメンバーによって殺害され、海洋施設「パシフィック・ブイ」のシステムにハッキングされました。一方、コナンたちは八丈島でホエールウォッチングを楽しんでいましたが、パシフィック・ブイに潜入する黒田兵衛たちを見つけ出し、共に行動することになります。
パシフィック・ブイでは、新技術のテストが行われており、防犯カメラを解析する独自のシステムが導入されていました。しかし、開発者である直美が黒の組織に拉致され、彼女が持っていたUSBには、灰原哀とシェリーの写真が入っていたことが判明します。
黒の組織は、パシフィック・ブイのシステムを利用して自分たちの犯罪を隠蔽しようとしますが、コナンや赤井秀一、安室透らが阻止するために立ち上がります。八丈島にいた灰原も黒の組織に狙われますが、FBIのジョディやキャメルらが助けに駆けつけます。コナンは、パシフィック・ブイのエンジニアの中に黒の組織の共犯者がいることを見抜き、その正体を暴きます。そして、黒の組織は、パシフィック・ブイを爆破しようとしますが、コナンや赤井たちの活躍で阻止されます。
直美は救出されますが、USBは黒の組織に奪われてしまいます。この出来事をきっかけに、コナンは灰原に対して自分が工藤新一であることを告白しようとしますが、灰原はそれを遮って自分からキスをします。
作品のオススメPoint３選
Point１：コナンが圧倒的主人公。
本作では、コナンの宿敵である黒の組織が本格登場し、灰原哀にかつてない危険が迫ります。しかし、コナンは灰原を救うために全力を尽くします。黒田兵衛や白鳥警部と協力しながら、海洋施設「パシフィック・ブイ」で起きる事件の真相に迫ります。
コナンは、いつものように頭脳明晰な推理力や小型道具を駆使して事件を解決しようとしますが、今回は違います。灰原の命が危機にさらされると、コナンは感情的になってしまいます。それまで見せたことのない感情の起伏に、共感を禁じ得ません。高山みなみさんも「こんなに感情的になったことはない」とコメントしています。
そして、コナンは灰原だけでなく、自分たちの周り全てに危険が及んでいることに気づきます。赤井秀一や安室透もすぐには動けず、コナンは一人で立ち向かわざるを得ません。高山さんは「まずは一人でやるしかなかった」と語りました。
コナンの熱い想いや行動力が見どころです。彼は自分の力で灰原を救い、周りの人々を守ります。必死に戦う姿に、心が引き込まれます。この物語は、コナンが感情的になる場面から、一気に緊迫感が高まり、最後には感動的な結末を迎えます。
Point２：灰原哀とシェリーの関係が明らかになる。
本作では、宮野志保として知られる天才科学者シェリーが、かつて黒の組織でコードネームとして活躍していたことが重要なキーワードとなります。彼女は自分が開発した薬を服用して幼児化し、組織から脱出した過去を持っています。
しかし、彼女は解毒剤を使用して大人の姿に戻ることができます。その姿は、かつてシェリーのコードネームで知られていた頃の姿であり、灰原哀とは別人のように見えます。
また、黒の組織は海洋施設のシステムをハッキングし、犯罪の様子を隠滅しようとします。しかし、システム開発者の直美・アルジェントが持っていたネックレス型USBメモリには、灰原哀とシェリーの写真が並べられ、老若認証技術によって「一致」と表示されています。
この発見により、黒の組織のメンバーは、ベルツリー急行で死亡したはずのシェリーが、子供の姿になって生き延びていた可能性を考えます。そして、灰原哀とシェリーの関係が明らかになります。
このように、本作では灰原哀とシェリーの二面性が描かれ、彼女たちが持つ異なる過去や感情が注目を集めます。観客は、彼女たちがどのような過去を持ち、どのような結末を迎えるのか、興味津々で物語を追いかけることでしょう。
Point３：エンディングのスピッツ「美しい鰭」が感動的。
「美しい鰭」というスピッツの新曲は、映画のために書き下ろされ、4月12日にCDシングルとして発売されました。この曲は、映画の主題歌としては15年ぶりのタイアップとなります。作詞・作曲は草野正宗が手がけ、映画のストーリーにぴったりの歌詞が生まれました。
映画では、灰原哀が自分の正体や過去を隠しながら生きることに苦しみながらも、工藤新一や毛利蘭といった仲間たちとの絆を深めていく様子が描かれます。この心情を表現した「美しい鰭」の歌詞は、「波音で消されちゃった はっきりと聞かせろって わざとらしい海原」「秘密守ってくれてありがとうね もう遠慮せんで放っても大丈夫」「流れるまんま 流されたら 抗おうか 美しい鰭で」というフレーズに象徴されます。
この曲は映画のエンディングで流れる楽曲で、灰原哀が工藤新一に自分の正体を明かそうとする場面の直前に流れます。この時に聴く「美しい鰭」は、灰原哀の決意や葛藤を感じさせるとともに、観客に未来への期待を抱かせる効果があります。
このように、「美しい鰭」は映画のテーマやキャラクターの心情に沿った素晴らしい楽曲であり、映画を観た後にもう一度聴くと、より深く感じることができます。エンディングで流れるこの曲は、観客の心を引き込む感動的な演出となっています。
感想
これまでに紹介したように、『名探偵コナン 黒鉄の魚影』は、灰原哀の過去と黒の組織の秘密に迫る衝撃作です。哀ちゃんファンはもちろん、コナンファンやミステリーファンにもおすすめの作品です。
本作では、哀ちゃんが自分の正体や過去を隠して生きることに苦しみながらも、工藤新一や毛利蘭といった仲間たちとの絆を深めていく様子が描かれます。その心情を表現したスピッツの主題歌「美しい鰭」も感動的です。哀ちゃんの成長や葛藤をすごく感じることができます。
また、本作では、黒の組織がパシフィック・ブイという海洋施設のシステムをハッキングし、防犯カメラに映る組織のメンバーや犯罪の様子を隠滅しようとします。その際に、システム開発者の直美・アルジェントが持っていたネックレス型USBメモリに入っていたファイルが重要な役割を果たします。そのファイルには、哀ちゃんとシェリーの写真が並べられており、老若認証という技術で「一致」と表示されています。これを見た黒の組織のメンバーは、ベルツリー急行で死んだはずのシェリーが、子供の姿になって生き延びていた可能性を考えます。これは、哀ちゃんやコナンにとって大きな危機です。
本作は、哀ちゃんやコナンがどうやってこの危機を乗り越えるか、そして彼らがどんな選択をするかに注目です。最後のシーンでは、哀ちゃんが工藤新一に自分の正体を明かそうとする場面がありますが、その直前にエンディングが始まります。その時に流れる「美しい鰭」は、哀ちゃんの決意や葛藤を感じさせるとともに、観客に続きを期待させる効果を持ちます。
『名探偵コナン 黒鉄の魚影』は、映像や音楽も素晴らしく、見応えや聴きごたえがあります。映画館で観ることで、より臨場感や迫力を味わうことができます。コロナ禍で大変な時期ですが、感染対策をしっかりして映画館へ足を運ぶ価値は十分にあります。
この映画は、コナンシリーズ史上最大級の衝撃作です。哀ちゃんやコナンの過去や未来に関わる重大なヒントが隠されています。
それじゃまた！
👇他のレビュー記事はこちら！
